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今季のCSはファーストステージ(1S)を行わない。例年なら下位チームは1Sでエース級を使ってしまうが、今回は最初から投入できる。ソフトバンクに1勝のアドバンテージはあるが、ロッテは頭から美馬、二木、チェン・ウェインの「キラー」3枚で勝負できる強みがある。
美馬は今季ソフトバンク戦で5勝1敗。二木は昨季からこのカードで7連勝し、ペイペイドームでも17年途中から7連勝中。9月に加入したチェン・ウェインは対戦2試合と少ないものの、14回で自責点4(対戦防御率2・57)と安定。いずれもロースコアに持ち込む可能性は十分だ。
接戦では不用意な被本塁打を警戒しなければならないが、ロッテ投手陣は9月以降の対戦15試合で柳田に1発を許していない。二木は栗原を今季12打数無安打とカモにしている。
打線のカギは10年前、公式戦3位から日本一になった「下克上」を知る男、清田になりそうだ。新人の10年にCSで和田、森福(ソフトバンク)から本塁打。16年CSでは千賀、バンデンハーク(同)から2試合連続先頭打者本塁打を放つなど短期決戦、特にソフトバンク戦で強烈な印象を残してきた。今季も対ソフトバンクは打率3割7分8厘(37打数14安打)をマークする。
チーム打撃成績では四死球、出塁率でソフトバンクを上回る。リーグ最多の犠打を絡め、しぶとく得点する持ち味を出したい。
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