ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が7日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万円増の年俸1億円でサインした。今季全120試合に4番で出場して打率.307、28本塁打をマークし、最高出塁率(.427)のタイトルも獲得する活躍。野手登録で高卒4年目以内の1億円到達は史上初。イチロー(オリックス)や松井秀喜(巨人)も果たしていない、未踏の世界に踏み込んだ。
スーツに身を包み、晴れやかな表情を浮かべた。村上が年俸1億円で契約を更改。喜ぶとともに、決意をにじませた。
「すごくいい評価をしていただきました。自覚と責任が上から降ってきましたし、より一層気を引き締めて、来年またやってやるぞという強い気持ちになっています」
球団の日本選手では初めて全試合で4番を務め、リーグ5位の打率・307、同2位タイの28本塁打、同2位の86打点。初の打撃タイトルとなる最高出塁率(・427)にも輝いた。球団幹部は「球界を代表する打者になるというところもある。今年は自分でもやったという自負が強かったので、最大の評価で大台にいった」と説明。期待も金額に表れている。
日本球界の年俸1億円到達の最年少記録は、松坂大輔(西武)と大谷翔平(日本ハム)の高卒3年目で、いずれも投手登録。野手ではイチロー(オリックス)、松井秀喜(巨人)、坂本勇人(同)の高卒5年目を上回り、最年少での大台到達となった。プロ4年目は古田、青木らに並ぶ球団最速。使い道を聞かれると「20歳になったので、少しいいお酒でも飲めたら」と笑った。
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