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2020年12月02日(水)19:01 pm
先週末に行われたバーレーンGP決勝で大クラッシュし、炎に包まれたマシンから自力で脱出したグロージャンだが、あのときは本当に死ぬかと思ったと認めている。
「本当に死に直面しているのが分かったよ」
1日(火)に事故後初めて受けたインタビューでそう語ったグロージャンは次のように続けた。
「映像を見たけれど、ハリウッド(映画)でさえあんなことができるとは思わないよ。僕の人生において最大のクラッシュだった」
「可能であればアブダビでクルマに戻る必要があると感じているんだ。こういう形で僕のF1を終わらせたくはないからね」
今季限りでハースのシートを失うことが確定しているグロージャンは2021年にはインディカー転向を視野に入れていると伝えられている。
両手にⅡ度の火傷を負ったと伝えられているグロージャンだが、痛みはないものの包帯をとってその手を実際に見たときには「ショックを受けた」と語り、次のように付け加えている。
「だけど、それは見た目だけなんだ。指は全て問題なく動くよ」
グロージャンはさらに、燃えさかるマシンから脱出したときの様子を次のように語った。
「バイザーがオレンジ色になったのが見えた。炎が僕を包んでいたんだ。僕はニキ・ラウダのことを考えたし、あんな形で終わりたくはないと思ったよ。僕は自分の子供たちのために脱出しなくてはならなかった」
「このままでは死ぬのが分かっていたし、脱出しか助かる道はなかったよ」
あれほどの大事故から奇跡的とも言える生還を果たしたグロージャンだが、今週末に同じバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる第16戦サヒールGPではリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディにステアリングを譲るものの、自分にとってF1最後のレースとなる最終戦(アブダビGP/13日決勝)に出走したいという強い気持ちを抱いているようだ。
自分がまたF1マシンに乗ることになれば、自分を愛する者たちにはつらい思いをさせることになるのは分かるとしたグロージャンだが、それでも自分にはもう一度F1で走る必要があるのだと強調した。
「僕にはF1マシンに乗って、今の自分を見て、レースを続けることができるのかを確かめる必要があるんだ」
グロージャンは、今回の事故を乗り越えて再びレースに臨むためには心理学者の助けを得ることも必要だと次のように付け加えている。
「死に直面したわけだし、間違いなく少しばかり心理学的な取り組みが必要になるだろうね。でも、同時にクルマに戻りたいという衝動もあるんだ」
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