◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 3日目(6日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)
優勝争いからは遠い位置でも、松山英樹には前進の跡があった。1オーバー53位タイから出て、1イーグル3バーディ、2ボギーの「69」。本調子でなくとも安定感のあるプレーを見せ、通算2アンダーとして35位タイに順位を上げた。
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ムービングデーのハイライトは6番(パー5)。前日グリーン周りから見事なロブショットを見せたホールで、今度は長いスーパーショットを見せた。残り219ydの第2打を5Iでピン手前4mにピタリとつけてイーグルを演出。「結構、ミスヒットが“結果オーライ”でグリーンに乗ったり、フェアウェイにも行ったりしたのが、きょうは多かった」、「(ピンに)めちゃくちゃ近いショットもなかった」という中では、数少ない思惑通りの一打だった。
後半が進むにつれて、コースには雨粒が落ちた。13番以降はパットをショートさせるシーンが多く、「雨が降って遅くなったというよりは(グリーンが)速く見えて、打ち切れていない。どうしても去年のイメージが残っている」と思わず天を仰いだ。バックナインのバーディはパー5の12番、16番だけ。「きのうまでに比べたら悪いところは減ったと思うけれど、もう少し伸ばせた感じはある」と欲は隠さなかった。
今週はグリーン上でのストレスが軽減されている様子がある。カップからわずかにそれるパットが多く、ストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)部門でここ3日は「-0.185」(69位)、「-0.138」(67位)、「+0.124」(36位)と連日、中位にいる。パーオンホールでのパット数65は11位。「リズムはだいぶ安定してきたので、あとは構えがうまくしっくりくれば」と“しっくり”くる感触がある。
「もう少し安定してできるようなきっかけがあると思うので、それが見つかれば」。ホールアウト後のパッティング練習でも笑顔が多くのぞいた。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)
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