名古屋ウィメンズマラソン ( 2021年3月14日 名古屋市・バンテリンドームナゴヤ発着 42・195キロ )
名古屋ウィメンズマラソンが14日、名古屋市・バンテリンドームナゴヤ発着の42・195キロで行われ、東京五輪代表補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が22キロ過ぎから独走態勢を築き2時間21分51秒で優勝した。
レース後、松田は昨年記録した自己記録に4秒届かず「去年の自分を超えられず、ふがいない走りに終わってしまって本当に申し訳ございませんでした」と声を震わせ、「競技を続けなければよかったなって思った日々が続いたんですけど、たくさんの方々の応援や励ましの声があって今の自分がある。本当に感謝しています」と涙ながらに話した。22キロ過ぎからの独走を「自分を超えることっていうのが第一前提だったので、それに向かって頑張って走りました」と振り返り、ゴール着後にあふれ出た涙について「悔しかったです。うれし涙を監督と流したかったんですけど、ちょっとまだ自分の実力が足りず、まだまだまい進していかないといけないなって感じました」と前を向いた。山中監督には「過去の自分を超えられず本当にごめんなさい」と言ったと言い、「どん底に突き落ち、はい上がる自分の姿を見て少しでも多くの方が前向きな気持ちになれるようなそんな走りを届けられたらと思っています。また最高の笑顔を届けられるように頑張るので、引き続きご声援よろしくお願いします」と話した。
レースは、松田、佐藤早也伽(26=積水化学)、上杉真穂(25=スターツ)、福良郁美(23=大塚製薬)の4人が先頭集団を形成。5キロを16分34秒、10キロを33分02秒で通過。15キロで早くも松田と佐藤のマッチレースとなり、2人は20キロを1時間06分46秒で通過。22キロ過ぎで佐藤が遅れ始めた。松田は30キロを1時間40分29秒で通過し、その後も着実にペースを刻み、後続との差を広げてトップでフィニッシュした。
東京五輪代表落選で悔し涙を流したが、立ち直ってトップでゴールテープを切った。2月28日のびわ湖毎日マラソンで日本新記録をマークした鈴木健吾(25=富士通)は友人。「自分ももっと頑張らないといけないという強い気持ちをもらった」と刺激を受けてレースに臨んでいた。日本歴代7位の自己記録(2時間21分47秒)の更新はならなかった。
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