【ロンドン時事】国際ボクシング協会(AIBA)の独立調査機関は30日、2016年リオデジャネイロ五輪の不正判定疑惑について、複数の試合で不正が行われた疑いがあるとする報告書を発表した。 報告書では、当時会長だった呉経国氏(台湾)らAIBA幹部が共謀し、汚職に関与していたと認定。試合結果を操作するため、最大25万ドル(約2800万円)の賄賂が審判に提示されたケースもあったという。 独立機関は初期段階として、物議を醸した試合の判定に関わったレフェリーやジャッジを調査。ロイター通信によると、責任者のマクラーレン氏はスイスのローザンヌで記者会見し、リオ五輪本番の前に予選から不正が行われていたと指摘。「少なくとも21世紀に入ってからの五輪で(不正の)種はまかれていた。長い間ルールから逸脱することを働いてきた人為的な問題がある」と述べた。
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