久保建英がビジャレアル公式戦初先発でいきなり“無双”した。22日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節スィバススポル戦に先発フル出場。1ゴール2アシストの大活躍を見せ、5-3の勝利に大きく貢献した。 【秘蔵写真】こんな久保くん見たことない!スペインを揺るがすゴラッソ、セルラモとの談笑、バルサ時代リバプールを切り裂く姿(11枚) 久保にファーストチャンスが訪れたのは前半13分のこと。チュクウェゼが放ったシュートは相手GKに防がれたものの、ボールがこぼれたところを久保がいち早く反応し、ゴールネットへと蹴りこんだ。 先制点を奪った後も久保は積極的なプレーを見せた。20分には左サイドからのパスを巧みにトラップして前方のFWバッカへとスルーパス。これをバッカが決め切って、ビジャレアルは一気に2-0とした。しかしビジャレアルは32分、スィバススポルに1点を返されると、その3分後に得たPKをバッカが失敗。42分にはクロスからのヘディングで2点目を許して同点に追いつかれた。
地元紙では満点評価も
後半、久保は右サイドに流れるなど幅広いプレーエリアでボールを受け、プレースキッカーとしてもチャンスを作ろうと腐心した。すると56分、右CKから久保がゴール前に蹴りこんだボールを、フォイトが頭で合わせて久保は2アシスト目となった。 63分に直接FKを叩き込まれて再び同点に追いつかれたが、73分に途中出場のアルカセルが決勝点を奪い、その4分後にもアルカセルがこの日2点目をマークして決着をつけた。雨中の打ち合いになった一戦、久保のキレのあるプレーぶりについて、スペインの「マルカ」紙は速報サイトで「日本人アタッカーは“電撃”だ」と称賛。「AS」紙では3点満点をマークするなど高評価されている。
「ビジャレアルのようなチームは……」
久保はNumber1011号で書面での質問に回答してくれており、今回のビジャレアル移籍について「ビジャレアルのようなチームは自分にとってより有利であることは間違いないと考えています。ボールを保持するスタイルは好きなので、このチームの為に力になれればと思っています」としたためていた。 今季序盤戦は試合終盤での途中出場が続いていた久保だが、日本代表オランダ遠征から帰還後、ラ・リーガ第6節バレンシア戦でも決勝点のおぜん立てをするなど、徐々に本領を発揮していた。 そしてELで見せた完璧なアピール。現時点でELの日本での放映は「UEFA.tv」に限られているのは残念な限りだが、久保の躍動はウナイ・エメリ監督にも好印象となったはずだ。
(「Number News」NumberWeb編集部 = 文)
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