◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)
終盤にかけてショットが荒れる中、渋野日向子はこらえ続けた。ピンチを招いても、粘りに粘って「69」。「アイアンは抑えのショットでもフルショットでもダフることが多くて…ミスの仕方がしょうもない。自分でもよくわからない感じで。ただ気持ちは切り替えて、次のボールの地点に向かっていた。気持ちのコントロールはできた」とスコアを作った。
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「1番も4番もチャンスについていた。何ホールか、めちゃくちゃ良いショットもあった」と好感触も残した前半。5UTのティショットをダフって手前の池に入れた3番(パー3)の唯一のボギーは3mのパットを沈めてダブルボギーを回避したもの。バーディを奪ったのは1mを決めた2番だけだが、8ホールでパーオンし、チャンスも作った。
一転してショットは乱れた。「大荒れになった。難しいアプローチも何カ所かあった。寄せてパー、寄せきれなくてもパーを獲る。ショートゲームとパットに救われましたね」と振り返った後半。2日連続でピンを刺し2連続目になるバーディを奪った12番(パー3)以降はしぶとくパーパットをねじ込み続けた。11パットで乗り切った。
第2打をダフってガードバンカーに入れた13番は2mを入れた。14番は「自分のボールとピンまでにエッジとラフが入る状態で」とグリーン上で58度のウェッジを握り、2.5mのシビアなパーパットを決めた。「初めてのことだったけど、(グリーン上のウェッジで)イメージを出しまくりましたね」。15、16番も“寄せワン”、極めつけは17番(パー5)だった。第1打をこの日2回目になるフェアウェイ右サイドの池に入れながら4mのパーパットを読み切った。
「17番のパーはイーグルくらい嬉しかった。ダフるということはトップが浅くなっているのかな、リズムも悪くなっているのかなと思って、(トップの位置を)確認しながら回ってはいた」
3バーディ、1ボギーにまとめた粘りのスコアメークは、パットやショートゲームに悩むことが大半だった最近のラウンドとは異なる内容。通算3アンダーの14位から浮上を狙う最終日へ「前半のショットを続けていければもう少しスコアが出せると思う。まずはショットを修正して、攻めるところは攻めるというゴルフをしたい」と話した。(愛媛県松山市/林洋平)
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