◇世界選手権シリーズ◇WGCワークデイ選手権 2日目(26日)◇ザ・コンセッションGC (フロリダ州)◇7474yd(パー72)
同じ組でプレーしていたジョン・ラーム(スペイン)が、グリーン脇で目を開いた。「入った、入った!」と指でジェスチャーしたのは前半13番(パー5)。打ち上げのグリーンに向け、ロフト60度のウェッジでスピンを効かせたアプローチ。69yd先で吸い込まれるようにカップに滑り込むイーグルがプレーを勢いづけた。
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イーブンパー35位から開始3ホールで2バーディを奪った直後のビッグプレー。「難しい3打目だった。うまく出たなと思った」と手応えがあった。前日にティショットを池に打ち込みダブルボギーをたたいたホールへのリベンジ。同日トリプルボギーだった18番はきっちりパーを拾い、前半インだけで5つスコアを伸ばした。
後半に崩れて悔しいフィニッシュとなった日とは一転、その後のアウトでは3バーディ、2ボギー。「66」で通算6アンダー12位への浮上は「パットがイイ感じではないんですけど、(結果的に)入ってくれているのが一番良かったんじゃないかと思う」と、24パットでまとめたことが大きな要因とうなずいた。2日間を通じたストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は「+3.178」で全体9位と優れた数字を残している。
スイングについては前週の「ジェネシス招待」を終えて「まるっきり違うことをやっている」と明かした。「それが今は良い方向に向かっていっているとは思う。それをしっかりとできれば」というのが頼もしい。1Wは同じモデルのヘッド(スリクソンZX5)をスペアから戻して、再び好感触を得た。
まだ多くが整う前の段階。後半5番ではティショットを左の池に入れ、8番ではフェアウェイからの2打目が手前のピンそばに着弾した後、バックスピンで手前の小川に落ちた。「仕方ないボギーだったと思う。あまり気を落とすことなくできたのかな」。ラウンドの流れで“ちぐはぐ”になったポイントも受け入れている。
「あした(3日目)は本当に、リズム良くプレーすることが一番大事。それを心がけてできたら」。トップとの差は前日から1つ縮まり、5ストロークになった。(フロリダ州ブラデントン/桂川洋一)
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