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【記者の目】鶴竜、直前の休場は裏切り… - サンケイスポーツ

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春場所に出場予定だった鶴竜は一転して休場することになった。休場の多さが際立つ 

春場所に出場予定だった鶴竜は一転して休場することになった。休場の多さが際立つ 【拡大】

 鶴竜の5場所連続休場は情状酌量の余地がない。場所直前の稽古で足を痛めたようだが、この時期にけがをするようでは場所に出ていっても務まるはずもない。もう体がボロボロなのだろう。

 相撲は心技体といわれ心と技が上にあるが、頑丈な体が下で支えていればこそだ。春場所も休み、次でいくら気力を振り絞っても、技でかわそうとしても体が言うことを聞くとも思えない。いたずらに休場を繰り返したところで意味もない。見苦しいだけだ。

 「出る」「出る」というから、久しぶりに両横綱のそろった土俵が見られると前売り券を買ったファンもいるだろう。直前の休場は裏切りであり、罪深い。

 自分が育てた弟子ではないのはわかるが、師匠陸奥親方(元大関霧島)の管理能力も問われる。横綱が自分で進退をきめかねたとき最後に決断を下すのが師匠だ。横綱と一緒につらい思いをしなくてはならないのも師匠ではないのか。協会も、師匠も、ファンもなめられたものだ。(サンケイスポーツ特別編集委員・今村忠)

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