<ボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日(日本時間14日)◇米テキサス州ダラス◇観衆約5000人
WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が、5回TKOで同級10位アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)に勝利し米デビュー戦でV3に成功した。
昨年コロナ感染での中止を乗り越え、日本人として5人目となる米国で防衛成功となった。
◆ボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
京口紘人 | ○ | 5回TKO | ● | ベガ |
【1回】
初の米国防衛戦にも京口は落ち着いた表情でリングイン。挑戦者ベガを身長で16センチ上回る王者は、開始から体格差を生かして、左ジャブを多用して突き放す。40秒すぎに京口の左アッパーがヒット。挑戦者は王者のボディーに狙いを定めて前に出るも、京口は連打を許さない。王者は無理せず、終始左ジャブを突いて、相手の出方をうかがう。
【日刊採点】10-9(京口)
【2回】
開始から挑戦者が頭をつけて打ち合いに出る。京口もアッパーで応戦。京口の左ボディーフックが再三ヒット。2分すぎから左右の細かいアッパーもヒット。2分20秒すぎにベガのオーバーハンドライトが京口の頭部をとらえ、王者が後退。ベガらラッシュも王者はガードで連打を許さず。
【日刊採点】10-9(ベガ)
【3回】
開始から京口が左ジャブを突いて距離を取る。ベガは前になかなか出られず。1分すぎのベガの連打は王者がしっかりとガード。1分半すぎに京口の左ボディフックが決まる。残り20秒、王者の右アッパーがベガの顔面をとらえる。終了間際の挑戦者のラッシュも王者はロープ際でしっかりガード。
【日刊採点】10-9(京口)
【4回】
40秒すぎからボディーの打ち合いも互角。1分半すぎに京口の左ボディーブローが決まる。挑戦者はなかなか前に出てこられず。京口は左ジャブでペースを掌握。残り30秒から頭を付けあって打ち合うも、お互い有効打はなし。ややペースは京口か
【日刊採点】10-9(京口)
【5回】
挑戦者が中に入るところに、王者が左右アッパーを狙っているため、ベガはなかなか中に入ることができない。前半は見合う場面が多くなる。1分半ごろの打ち合いで、ベガがパンチを振るった後に右拳を痛めて、背中を向けてロープに下がる。京口が追い掛けてパンチを浴びせたところで、レフェリーが割って入り、試合をストップした。
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