<陸上:名古屋ウィメンズマラソン>◇14日◇バンテリンドームナゴヤ発着(42・195キロ)
東京五輪補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が初出場初優勝を飾った。2時間21分51秒(速報値)をマーク。レース後半はペースメーカーに1人でつき、風の影響を受けながらも、力強く走りきった。
松田が思いを走りに込めた。13キロ過ぎから2度目のマラソンとなった佐藤早也伽(26=積水化学)と2人で先頭を進む展開。23キロ手前から佐藤が遅れ、松田は歯を食いしばりながら徐々に差をつけていった。
1年前、この名古屋ウィメンズが大きな分岐点になった。一山麻緒(ワコール)が2時間20分29秒の大会新記録で優勝。松田は1月の大阪国際を2時間21分47秒の自己ベストで制し、つかみかけていた東京五輪切符を逃した。五輪代表内定会見の壇上では「正直なところまだ整理がついていない」と口にし、涙があふれ出た。
今大会2日前の記者会見。自然と言葉に力が入った。
「負けて知る悔しさというのは、誰よりも私が知っている。だから、その悔しさからはい上がる気持ち、『勝ちたい』という気持ちは、誰にも負けないと思っている。不安がない人は誰もいないと思うけれど、レースがどんな展開になるかというのも、その日走ってみないと分からないこと。そういう不安はあるが、不安以上に自分の気持ちを大切にしたい」
新型コロナウイルスの影響で高地トレーニングができない分、平地で設定タイムを上げて練習を積んだ。「後々、余裕度が全然違ってきた」。最後の最後まで最大限の準備を施し「気持ちの面ではスタートラインに立つ時には100%に合わせることが使命だと思っているので、100%と言いたい」と誓っていた。
今大会の目標は「しっかりと結果を残して『あぁ、自分は競技を続けていて良かったんだな』と思うようなレースにしたい」。その強い志で、頂点に立った。
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