<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト5-2日本ハム>◇27日◇神宮
雨ニモマケズ。ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、初めて交流戦に先発し、今季2勝目を挙げた。2回までに2点を失ったが、曲がり幅と球速の異なる3種類のスライダーで、的を絞らせない投球。6回1死二塁のピンチでは、5番渡辺を124キロスライダーで、6番R・ロドリゲスを143キロ直球で、連続の空振り三振。自己最多の96球目で、同最多の9三振を奪い、右手でグラブをたたいた。4月8日以来の白星。「今日みたいな投球を続けたい」とうなずいた。
ミンナニ雨男トヨバレ。今季6試合の登板中4試合で雨が降った。「よく言われる。僕が投げてる試合は雨の日が多い」と照れくさそうに笑った。足元がぬかるむ中でも、打者との勝負に集中する。自らに課す6回2失点のノルマ達成へ向け淡々と腕を振り抜いた。
西デロッテ佐々木朗ガ初勝利ヲ挙ゲレバ。奥川は東の神宮で6回2失点。3試合連続のクオリティースタート(6回以上自責3以内)を達成。安定感が出てきたが、もっと高みを目指す。不安定な立ち上がりや、フォームのバランスを修正し「もっと長いイニングで、少ない失点でチームを勝たせたい」。サウイフモノニ、オクガワハナリタイ。【湯本勝大】
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