<阪神0-12ヤクルト>◇7日◇甲子園
球界に旋風を巻き起こした怪物ルーキーが、2軍降格危機に直面した。阪神佐藤輝明内野手(22)がヤクルト戦のスタメンから外れ、試合終了まで出番はなかった。プロ初の欠場に、矢野燿大監督(52)は「奪い取ればいいんじゃないの?」とゲキを飛ばした。チームは投打で精彩を欠き、3位ヤクルトに完敗。2・5ゲーム差に接近された。
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不振の怪物ルーキーはついにプレーすることなく、1日を終えた。佐藤輝が今季105試合目で初めて出番なく終わった。プロ初の欠場だ。この日の打線はわずか2安打。チーム8度目の0封負けとなった。3回裏には、9番青柳の打順に備え次打者席でバットを振っていたが、結局、そのまま青柳が打席に入った。8回は代打サンズ。9回は9番からの打順でも、長打力のある佐藤輝の名前はコールされなかった。試合後、矢野監督は「(起用法は)毎日考えている。奪い取ればいいんじゃないの? アイツが」と奮起を促した。
この日は3試合ぶりにスタメン落ちした。8月19日DeNA戦(東京ドーム)で9回に左翼へ23号ソロを放ったが、翌20日の中日戦から5日巨人戦までの14試合で36打数1安打、打率2分8厘。自己ワーストの33打席連続無安打と、極度の不振に陥っている。この日も早出特打を行った。何とかトンネルを脱出しようともがき続けている。
2年前、近大3年秋の関西学生リーグで打率1割8分8厘と大不振に陥ったことがあった。2年春~3年春までは打率は常に3割を超えていた。「自然にできていたことが、ちょっと忘れた、というわけではないですが…」と、微妙なフォームのズレを感じていた。それでも「取り戻すというか、どんどん新しいものにしていかないといけない。よかったところとかはもちろん映像とかで見ますけど、戻ろうという意識はないですね」と、過去は振り返らなかった。
プロでも同じだ。バットの左手の握りを変え、構えた位置も低くなるなど、改良、工夫を重ねてきた。新しい佐藤輝で、再びレギュラーを奪う。今季は104試合に出場し、打率2割5分5厘、60打点、本塁打はチームトップの23本。この日の完敗で、2位巨人、3位ヤクルトが2・5ゲーム差にひしめき合う状況となった。激戦のペナントレースを制すためにも、佐藤輝の復活は不可欠だ。【石橋隆雄】
▼佐藤輝が、2リーグ分立後では球団初の新人シーズン全試合出場を逃した。今季の12球団新人では、前日6日まで唯一1軍公式戦全試合に出場を続けていた。球界では18年藤岡裕大(ロッテ)以来3年ぶり、セ・リーグでは61年徳武定之(国鉄)以来60年ぶりの快挙を逸した。
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