バレーボール男子代表のエース石川祐希(24=ミラノ)の所属事務所が9日、石川が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

8日(日本時間9日)に行われた欧州チャレンジカップのカルシット・バレー・カムニック(スロベニア)戦に出場するため、イタリアバレーボール連盟により義務付けられている新型コロナウイルス感染症検査を実施したところ、石川を含む選手2人が「陽性」だった。

石川本人の容態は安定しているが、所属クラブの方針に従い、自宅での療養と経過観察をしている。

イタリアでは、10月以降、1日の新規感染者数が3万人を超える日が続いている。11月から都市部を中心としたロックダウンが行われており、今月6日には、同国の保健省により新型コロナウイルス関連の死者数が6万人を突破したことが発表された。国全体で深刻な状況が続いている。

石川が所属するミラノもこれまで、スタッフや関係者の安全とコロナ感染拡大防止を最優先としてきた。練習試合会場に入館する際の検温とアルコールによる手指消毒、プレー時以外のマスク着用等の予防策を徹底してきた。

所属事務所は「石川本人もチームの指導に従い、自ら感染予防に努め必要最低限の活動に控えていた中での陽性判定に、大変驚き悔しい思いを致しております。まずは1日でも早く、皆様に再びプレーをお見せできるよう治療に専念し、弊社といたしましても、本人の回復に最大限のサポートをして参ります」とコメントを発表した。