ラ・リーガは11日、第18節を各地で行い、ヘタフェがエルチェに3-1で逆転勝ちした。ヘタフェに加入したMF久保建英はさっそくベンチに入り、1-1で迎えた後半19分から途中出場。2ゴールに絡む活躍を見せ、鮮烈な新天地デビューを飾った。
ヘタフェは今月8日、久保がレアル・マドリーからの期限付き移籍で加入することを発表。久保はリーガ1年目の昨季マジョルカで積み上げた経験を活かし、今季はビジャレアルにステップアップしていたが、再び出場機会を求めて武者修行先を変える形となった。この日は加入後の公式戦初戦。久保はさっそくベンチメンバーに名を連ねた。
ヘタフェにとって試合は苦しい立ち上がり。前半4分、ショートカウンターからDFアントニオ・バラガンのクロスをFWラウール・グティに決められ、先制点を献上した。それでも前半39分、MFフランシスコ・ポルティージョのクロスにMFマルク・ククレジャが頭で合わせ、同点に追いついた。
後半7分にはエルチェのMFイバン・マルコネが2枚目のイエローカードで退場。その後はヘタフェが主導権を強めると、迎えた後半19分、ホセ・ボルダラス監督はついに久保を投入した。久保は右サイドのポジション。すると、ここからスコアが再び動いた。
後半24分、右サイドでパスを受けた久保は細かいカットインを見せ、寄せてきた2人の相手ディフェンダーのギャップを突いて左足ミドルシュートを放つ。ドライブ回転で放たれたボールは枠内を襲うと、GKは弾き切れず、こぼれ球に詰めたFWハイメ・マタが押し込んだ。久保は加入後5分でさっそく勝ち越しゴールの絡む活躍を見せた。
久保はその後も右サイドでのクイックターンやドリブル突破で見せ場を次々に創出。エリア内でタックルを受けた場面ではファウルをもらえなかったが、果敢なドリブル突破で決定的なチャンスをもたらした。すると後半40分、久保のクロスボールに反応したFWアンヘル・ロドリゲスがエリア内で倒されてPKを獲得。これをアンヘルが自ら決め、リードは2点に広がった。
そのままリードを守り切ったヘタフェが3-1で勝利し、4試合ぶりの白星を収めた。久保はミドルシュートとクロスで2ゴールを演出。初アシストこそ付かなかったものの、新天地での限られたプレータイムでアピールに成功した。
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