新型コロナウイルスの感染が再拡大している東京都に、4回目の緊急事態宣言が発令される見通しとなった。開幕まで2週間余りとなった東京五輪は観客を入れずに開催される案が浮上し、準備を進めてきたボランティアらが戸惑いを見せた。
五輪の競技会場周辺では当初、約4万人のボランティアが活動する予定だった。大会延期後、辞退者が相次いだが、感染防止の厳しいルールを定めた上、多くの人が開会直前の研修を受けている。
東京都世田谷区の無職の男性(71)は2019年のラグビーワールドカップでボランティアを務め、五輪でも観客の道案内などを担当する。「ハイタッチもできないし、大声で盛り上げることもできない。『何ができるんだろう』と悩んでいた。感染者が増えたので、無観客でも仕方ない」と語った。
大会組織委員会は先月30日、会場がある9都道県の20鉄道事業者が、日中や深夜帯に臨時列車の運行などを実施すると発表したばかり。無観客になれば深夜運行の必要性が薄れるため、再度ダイヤの調整を迫られそうだ。
JR東日本の関係者は「列車を走らせても乗る人がいなければ意味がない。乗務員や車両の確保など、準備を進めてきたが、無観客なら、元のダイヤに戻す作業をしなければいけない」と話す。
東京都千代田区の東京駅前に設置された五輪のカウントダウンクロックは7日夜、開会式まで16日を切ったことを表示した。
千代田区の女性公務員(41)は「安全に開催できるのが一番。感染が広がるぐらいなら、無観客でもやむを得ない」と賛同した。ただ、子どもが通う小学校では会場で観戦する計画があったといい、「良い体験ができる機会だったので、見られなくなるならば残念だ」と話した。
東京都の小池百合子知事は7日、東京五輪が緊急事態宣言下での開催となる見通しになったことについて、「とても厳しい状況だが、新型コロナウイルス対策を取りながら安全に開かれるよう進めていきたい」と述べた。
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